エギングを始める際、「シャクリは本当に必要なのか?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。実際に「エギング シャクリ いらない」と検索している方も多く、初心者の方やこれまで釣果が伸び悩んでいる方にとって、しゃくりのテクニックが難しいと感じることがあります。
しかし、エギングでは必ずしもシャクリが必要ではありません。実は、しゃくりを使わずにリールを一定のスピードで巻くだけでアオリイカを釣る「ただ巻きエギング」という方法があり、状況によってはこちらの方が効果的な場合もあります。
この記事では、エギングにおいてシャクリが不要な場面や、ただ巻きエギングの釣り方・メリットを解説していきます。シャクリに自信がない方でも簡単に実践できる方法ですので、ぜひ参考にしてみてください。
エギングにおいて、しゃくりは必ずしも必要ではありません。実際、「ただ巻きエギング」という釣り方では、しゃくりを一切使わずにリールを巻くだけでアオリイカを釣ることが可能です。この方法では、エギを自然に水平移動させるため、イカに不自然な動きを与えず、警戒心を持たせにくくする効果があります。特に、夜間やアタリが少ないときに効果的です。
しゃくりを入れることでエギに生命感を持たせるのが一般的なエギングのテクニックですが、しゃくり過ぎると逆にイカが警戒してしまい、アタリがなくなることもあります。そのため、状況によってはしゃくりを省略する「ただ巻き」が効果的になるのです。イカが餌をゆっくり追いかけているときや、自然な動きが求められる場面では、しゃくりを入れない方が釣果が上がることもあります。
ただし、すべての状況でしゃくりが不要というわけではありません。イカの活性が高く、積極的にエサを追っている場合には、しゃくりでエギに動きを与えてアピールすることが有効です。つまり、しゃくりを使うかどうかは、その日の海の状況やイカの活性に応じて使い分けることがポイントです。
まとめると、エギングでは必ずしもしゃくりが必要ではなく、むしろ状況によっては「しゃくりなし」の方が効果的な場合もあります。特に、ただ巻きエギングは簡単で初心者でも挑戦しやすい釣法として人気です。
エギングでしゃくる理由は、エギ(ルアー)に「生命感」を持たせてイカを誘うためです。アオリイカは非常に視覚に頼る生物で、エサと思わせるためにはエギを魚や甲殻類のように動かすことが重要になります。しゃくることでエギが水中で跳ねるように見え、アオリイカの捕食本能を刺激し、抱きつく(アタックする)動作を引き出します。
特にアオリイカは、動きのあるエサに反応することが多いため、しゃくることで水中で不規則な動きを作り出し、エギがまるで弱った魚のように見えます。これにより、アオリイカは「今なら捕まえられる」と感じ、エギに飛びつくのです。
また、しゃくることでエギが水中を上下に動くため、広範囲にアピールできるという利点もあります。これにより、離れた場所にいるイカにもエギの存在を気づかせることができます。
しゃくることでエギに動きを与えることは、エギングの基本テクニックであり、イカに効果的にアプローチできる手段なのです。
エギングでシャクリする回数は、その日のイカの活性や海の状況に応じて調整することが大切です。基本的には、2~5回程度のシャクリを行い、その後フォール(エギが自然に沈む動作)させるというパターンが一般的です。これは、アオリイカがエギを抱くタイミングが、フォール中であることが多いためです。
シャクリの回数が多すぎると、エギが不自然に動きすぎて逆にイカが警戒することもあります。そのため、状況に応じた回数でしゃくりをコントロールすることが求められます。例えば、イカの活性が低い日や、反応が少ない日にはシャクリ回数を減らし、フォール時間を長くすることが有効です。
逆に、活性が高いときやイカがエギを追ってきている状況では、しゃくりを5回以上行い、積極的にエギをアピールさせるのも効果的です。シャクリの強弱や回数を調整することで、エギの動きを微調整し、イカの反応を引き出すことがエギング成功のカギとなります。
エギングの「ただ巻き」とは、エギをしゃくらずにリールを一定のスピードで巻くだけでエギを水平移動させる釣り方です。この釣り方は非常にシンプルで、エギをキャスト(投げる)した後、エギが水中に沈んだらリールをゆっくりと巻き続けるだけです。しゃくる動作が不要なので、初心者にも簡単に取り組める釣り方として人気があります。
ただ巻きエギングの特徴は、エギが水平に移動するため、イカに不自然な動きを与えにくい点です。リールを一定のスピードで巻くことにより、エギが滑らかに水中を移動し、イカに警戒心を与えずにアプローチできます。特に夜間の釣りや、イカの活性が低いときに効果的です。
また、リールを巻く際は「1秒〜2秒に1回転」という速度でハンドルを回すと、自然なエギの動きが再現されます。日中はエギを底まで沈めてから巻き始めるのがポイントで、夜間は表層を狙うことでアオリイカが釣れやすくなります。
このように、ただ巻きエギングは、エギを不規則に動かさず、水平移動させることで、特に夜間や食いが渋いときに効果的な釣り方です。
ただ巻きエギングのメリットは、何と言ってもその手軽さです。リールを巻くだけでエギを操るため、しゃくる動作に慣れていない初心者でも簡単に釣りを楽しむことができます。また、リールを巻き続けることで常にラインが張っている状態になるため、アタリがダイレクトに手元に伝わりやすい点も大きな利点です。特に、夜間の釣りでは、ラインが見えにくくなるため、このアタリの取りやすさは非常に有効です。
もう一つのメリットとして、イカに警戒されにくいことが挙げられます。エギが水平に自然に動くことで、イカが違和感を感じることなくアタックしやすくなるのです。また、プロの漁師もこの「ただ巻き」釣法を取り入れているため、その効果は実証済みです。
一方で、ただ巻きエギングにはデメリットもあります。例えば、巻いている途中でイカがアタリを示しても、シャクリを使った釣り方に比べてフッキング(針掛かり)が甘くなりやすい点が挙げられます。また、エギをしゃくらないため、アピール力が弱く、活性が高いイカがエギに反応しにくい場合もあります。
このように、ただ巻きエギングは簡単で効果的な釣り方である一方で、状況に応じてシャクリとの使い分けが必要な釣法です。
ただ巻きエギングに適したエギは、主に「シャロータイプ」と「スーパーシャロータイプ」がおすすめです。これらのエギは沈下速度が遅く、エギが水中で浮き上がらずに水平移動しやすいため、表層や浅場を狙うただ巻きエギングに最適です。特に夜間の釣りでは、表層付近でアオリイカがよく釣れるため、沈下速度が遅いエギが効果的です。
具体的には、3号や3.5号のシャロータイプが基本となります。遠投性もあり、広範囲を効率よく探ることができるため、イカがいるポイントを早く見つけられます。また、秋口などアオリイカが小型の時期には、2.5号のエギも有効です。波打ち際までイカが接近している場合は、軽めのエギを使うと良いでしょう。
おすすめのエギとしては、「エギ王K」や「パタパタQラトル」といったエギが人気です。これらはフォールスピードが抑えられており、ただ巻きでもしっかりとアピールできるため、多くのアングラーに支持されています。
ただ巻きエギングに適した釣り場を選ぶ際のポイントは、主に「水深が浅く、障害物が少ない場所」です。例えば、防波堤やゴロタ浜(大きな石が多い砂浜)、砂浜といった場所は、エギが根掛かりしにくく、エギをゆっくり巻いてもアオリイカが反応しやすいポイントです。これらの場所は、イカが回遊しやすいエリアで、ただ巻きによる水平移動のアプローチが効果的です。
特に夜間は、アオリイカが表層付近に浮いてくることが多いため、浅場の釣り場ではただ巻きエギングが非常に有効です。防波堤や浅い砂浜のように、深さがあまりなく、広範囲を探れるポイントが適しています。こうした場所では、イカが餌を求めて回遊してくるので、ただ巻きによる広範囲な探索が功を奏します。
一方、根掛かりしやすい岩場や、複雑な地形の釣り場では、ただ巻き中にエギが障害物に引っかかるリスクが高くなるため、釣りづらくなる可能性があります。そのため、釣り場を選ぶ際は、なるべく水深が浅めで障害物の少ない場所を選ぶのがポイントです。
ただ巻きエギングに最適なリールは、軽量で扱いやすい2500番〜3000番程度のスピニングリールです。特に、リールのハンドルが滑らかで、巻き取り時にブレが少ないものが理想的です。エギを一定速度で水平に巻くためには、リールの性能が安定していることが重要です。また、ダブルハンドルのリールは、巻き取り時のブレが少なく、一定速度で巻くことが容易になるため、ただ巻きエギングには最適とされています。
ロッドについては、エギング専用のロッドであれば、8.6ft前後の長さがベストです。この長さは、遠投がしやすく、エギの操作もしやすいバランスが取れています。硬さはML(ミディアムライト)やM(ミディアム)が推奨されます。硬すぎるロッドはイカの繊細なアタリを感じにくくなるため、適度にしなやかなものが、アタリを感じやすくフッキングもしやすくなります。
また、ロッドのティップ(先端)が柔らかいものは、アオリイカがエギに触れたときにその感触を逃しにくいので、さらに釣果を伸ばすことができます。ロッドとリールの組み合わせが、軽量かつ操作性に優れたものであれば、長時間の釣りでも疲れにくく、より快適なエギングが可能です。