ジギング マグロ釣りに挑戦したいと考えている方へ。この記事では、マグロジギングのシーズンや釣果を上げるための装備、テクニックについて、初心者にもわかりやすくご紹介します。ジギング マグロ釣りは、その迫力あるファイトと希少性から、多くのアングラーが憧れるターゲットです。
まず、シーズンや狙うマグロの種類ごとのポイントから、必要なタックル、適切なPEラインやリーダーの選び方まで、知っておくべき基本情報を解説します。また、クロマグロ向けのジグ選びやフックのセッティング方法も網羅。安全で楽しい釣行のために必要な情報を詰め込みました。
これからマグロジギングに挑戦する方も、さらなる釣果を目指す方も、ぜひ参考にしてみてください。
- マグロジギングのシーズンや各種マグロの釣れる時期
- 必要なタックルとその選び方、セットアップ方法
- 効果的なジグやフックの選択、セッティングのポイント
- 釣果を上げるための基本テクニックと注意点
ジギング マグロの基本情報
マグロジギングのシーズンはいつですか?
マグロジギングのシーズンは地域や狙うマグロの種類によって異なりますが、一般的には11月から4月頃がメインシーズンです。特に、ビンチョウマグロ(トンボマグロ)を狙う「トンジギ」は、この時期に黒潮に乗って近海に回遊してくるため、多くのアングラーにとって好機となります。
また、シーズン初期の11月から1月は大型のマグロが狙えることが多く、2月から4月頃になると10kg前後のサイズが増えて数釣りが楽しめる傾向にあります。一方で、地域によっては水温や潮の影響を受けやすいため、シーズン中でも釣果が左右されやすいことも念頭に置いておきましょう。
クロマグロなど別種のマグロの場合、さらに時期やエリアが限定されることがあります。特にクロマグロは2021年から採捕規制が強化されているため、釣行前に最新の規制情報を確認することが重要です。こうした規制もあるため、ビンチョウマグロやキハダマグロなど、安定して釣れるマグロ種をシーズンに合わせて選ぶと、釣行計画が立てやすくなります。
マグロジギングに適したタックル選び
マグロジギングにおけるタックル選びは、ターゲットのマグロのサイズや釣り方に合わせて選ぶことが成功への鍵となります。特に耐久性とパワーが求められる釣りのため、ロッド、リール、ライン、フックの各要素にこだわる必要があります。
まず、ロッドは300g以上のジグを自在に操作できる6フィートクラスのジギングロッドが推奨されます。中でも、ビンチョウマグロやキハダマグロをターゲットにする場合は、遠征用のタフなロッドが求められます。また、スローピッチ専用や高い復元力を備えたモデルを選ぶことで、ファイト時の耐久性が格段に向上します。
リールは300m以上のPEラインを巻けるモデルが必須です。大物の引きに耐えられるように、パワフルなベイトリールやスピニングリールの8000番台以上が適しています。特に人気のあるレバードラグリールは、細かなドラグ設定が可能で、マグロの急な引きにもスムーズに対応できますが、操作に不慣れな場合は破損しやすいため、事前の操作確認が重要です。
ラインはPE4号~6号程度を基準にし、リーダーには耐摩耗性の高いフロロカーボンを使用します。特に大型のマグロがかかる場合に備え、強度の高いリーダーを選んでください。ジグは300g前後を基本に、潮流に合わせた調整が必要です。
ジギングロッド 最強の特徴
マグロジギングに最適な「最強ロッド」は、耐久性と操作性が求められるアイテムです。大物をターゲットにするため、タフで強靭なロッドが必要となり、特に重いジグを扱えるように設計されたものが理想です。また、しなやかさも持ち合わせ、ジグをうまく動かせるかが重要になります。
まず、ロッドの長さは6フィート前後が最適です。これにより、重いジグを動かすためのしなりやパワーが出しやすく、ファイト時にも力を活かせます。また、ビッグマグロの急激な引きにも耐えられる強靭なブランクが不可欠です。多くの「最強ロッド」には、スパイラルXやハイパワーXといった強化構造が搭載され、耐久性と軽さを両立しています。
さらに、スローピッチ専用やスピニング、ベイトなど、ロッドのタイプは釣り方に合わせて選びましょう。スローピッチなら柔軟性があるロッド、スピニングなら手返しの良さを活かしたモデルが向いています。耐久性のあるリールシートやガイドも、長時間のファイトをサポートするために重要です。
重いジグの使用や強い引きが予想されるため、体力への負担を抑える軽量設計もメリットです。扱いやすい軽さと強度を両立したロッドを選ぶことで、ファイト中の体力消耗を抑え、長時間の釣りも快適に行えます。
リールの選び方
マグロジギング用のリールは、強力な引きと大物の重量に耐えられるパワーが必要です。特に300m以上のPEラインを巻けるリールが求められます。また、リールの番手は8000番以上が推奨され、目指すマグロのサイズに応じて選びましょう。
リールの種類として、ベイトリールとスピニングリールのどちらも使用可能ですが、近年は特にスピニングリールが人気です。スピニングリールは操作性が高く、初心者にも扱いやすい点がメリットです。また、ドラグ性能が優れており、大型マグロの急な走りにもスムーズに対応できます。ドラグ力は最低でも10kg以上を基準にすると、強力な引きにも耐えられるでしょう。
一方、ベイトリールはフォール中のジグの動きを繊細に操作できる点が強みです。フォールでのアタリを取りやすく、スローでの誘いを得意とするため、深場や中層を狙う際には非常に効果的です。ただし、ドラグ設定や操作に慣れが必要なため、事前にしっかりと操作方法を確認しておくことが大切です。
リールの軽量性も重要です。長時間の釣りでは体力消耗を抑えるため、軽量ながらも耐久性のあるリールが理想的です。また、ハンドルの形状や巻き上げパワーも確認して、力が入りやすいリールを選ぶとファイトが楽になります。
フックのセッティングポイント
マグロジギングでのフックセッティングは、フックの強度と配置が釣果に大きく影響する重要なポイントです。フックは大物のマグロに耐えられるよう、太軸タイプのものを使用します。サイズは6/0~11/0と、しっかりとマグロの硬い口に刺さる大きさが推奨されます。
一般的なセッティングは、フロントとリアの両方に1本ずつフックを取り付ける「フロント&リアセッティング」が効果的です。この方法は、ジグのフォール(落下)中にマグロがバイト(食いつき)することが多いため、どの方向からもフッキングできるように設計されています。また、ジグを巻き上げるときのヒットを狙う場合には「フロントセッティング」が適しています。使用する釣り方に応じて、セッティング方法を使い分けることがポイントです。
アシストラインはジグの1/3ほどの長さに設定すると安定したアクションが得られ、マグロがバイトしやすくなります。さらに、アシストラインの素材には、マグロの鋭い歯にも耐えられるザイロンや強化ナイロンを選ぶと安心です。これらは摩擦にも強いため、ファイト中の破損リスクが軽減されます。
特にクロマグロなどの大型ターゲットの場合、ラインやジグとの結束部も重要です。PRノットやFGノットでフックとラインをしっかり結束し、強度を維持しましょう。釣行前には各結束部分の強度確認を行うと、安心してマグロジギングを楽しめます。
クロマグロ ジグおすすめと選び方
クロマグロ狙いのジグ選びは、フォール性能と耐久性が重要なポイントです。クロマグロはフォール中のジグに反応することが多く、しっかりとしたフォールアクションが得られるジグを選びましょう。特に300gから500gの重さが基本となりますが、潮の速さによっては700g以上のジグも必要になるため、状況に応じた準備が大切です。
おすすめのジグタイプは、セミロングタイプやロングタイプです。これらのジグはクロマグロが食いつきやすいフォールスピードとシルエットを持ち、特に活性が高いときに効果的です。また、カラーも重要で、シルバー系やグロー系(夜光)、ケイムラコート(紫外線発光)など視認性の高いカラーリングを選ぶと、深場や低光量時でも視覚効果が期待できます。
シーフロアコントロールやスミスのジグは、フォールアクションに定評があり、クロマグロジギングでも人気があります。特にシーフロアコントロールの「メサイアセミロング」やスミスの「CBムラマサシリーズ」は、強いフォールアピールでクロマグロの捕食スイッチを刺激します。潮の流れが早い場所では、重量があるジグやフォールが早いタイプを選ぶことで安定したアプローチが可能です。
ジグの選択には、船長や他のアングラーのアドバイスも参考にするとよいでしょう。また、ジグのカラーや形状をいくつか持ち込み、当日の海況や潮流に合わせて選び分けることが釣果を伸ばすポイントです。
ジギング マグロの釣り方とテクニック
しゃくり方の基本
マグロジギングのしゃくり方は、主に「ワンピッチジャーク」と「スローピッチジャーク」の2つが基本です。ワンピッチジャークはリールのハンドルを1回転させながらロッドを1回しゃくる動作を繰り返し、一定のリズムでジグを上下させます。この方法は、マグロの活性が高く、ジグに素早く反応するシーンで特に効果的です。
一方、スローピッチジャークはジグをゆっくりと動かし、フォール(落下)時間を長く取るのが特徴です。マグロはフォール中のジグに反応しやすいため、この方法で狙うことでバイト(食いつき)の確率が上がります。特にビンチョウマグロやキハダマグロは、落ちてくるジグに対して捕食行動をとることが多いため、スローピッチでの釣果が期待できます。
しゃくり方のポイントとしては、フォールさせた後に「間」を意識することです。急激に動かさず、自然な動きを意識することで、マグロにジグをより認識させやすくなります。また、ワンピッチとスローピッチのしゃくりを組み合わせて、テンポに変化をつけることも有効です。この緩急をつけたアクションが、マグロの捕食スイッチを刺激しやすくなります。
PEは何号がよいですか?
マグロジギングで使用するPEラインの号数は、ターゲットのサイズや釣り方によって選びます。一般的に、ビンチョウマグロやキハダマグロを狙う場合はPE4号から6号が推奨されます。特にビンチョウマグロであればPE3号でも対応可能ですが、キハダマグロや大型のマグロがヒットする可能性がある場合は、より太い号数を選ぶと安心です。
PEラインの太さには釣果に大きな影響は少ないと言われていますが、耐久性やトラブル防止の観点から、太めのラインが推奨されます。また、長時間のファイトでラインにかかる負荷が大きいため、しっかりした強度を持つラインを選ぶことで、万が一のライン切れを防ぐことができます。
さらに、PEラインには深さを把握しやすいように色分けされた「マーカー付きライン」を使用するのがおすすめです。これにより、船長の指示する棚(深さ)までジグを正確に落とせるため、効率的にマグロを狙うことができます。
リーダーの太さは?
マグロジギングで使用するリーダーの太さは、メインラインであるPEラインの号数に合わせて決めます。一般的な目安として、PE4号であればフロロカーボンの18号(約80lb)、PE5号であれば20号(約90lb)を使用するとバランスが良いでしょう。特に大型のマグロがヒットする場合に備え、リーダーには高強度かつ耐摩耗性のあるフロロカーボンを選ぶことが重要です。
リーダーはマグロとのファイト中に摩耗や切れを防ぐ役割を果たします。マグロは鋭い歯や硬いエラを持ち、暴れる際にリーダーが傷つきやすいため、太めのリーダーが推奨されます。また、リーダーの長さも注意が必要で、8m以上とると、マグロが水面近くに浮上した際に船底やガイドに擦れるリスクを軽減できます。
結束部分にはPRノットやFGノットなど、強度の高いノットを使用することが基本です。これにより、ラインブレイクのリスクを減らし、大物のマグロとも安心してファイトができます。マグロジギングでは釣果に直結する部分なので、リーダーの選定や結束に十分な注意を払いましょう。
必要なジグの重さは?
マグロジギングで使用するジグの重さは、一般的に300gから400gが基準となります。マグロがいる水深や潮の流れによって最適な重さが変わるため、釣行するエリアや船長の指示を参考にしながら調整することがポイントです。例えば、水深が50m~150m程度の場所では300g前後のジグが使いやすく、潮の流れが強い場合や深場を狙う際には500g以上のジグが必要となることもあります。
ジグの形状やフォール性能も考慮し、落下速度やシルエットを調整することが効果的です。マグロは落ちてくるジグに反応することが多いため、フォール中のアクションが魅力的なジグを選ぶとバイトの確率が上がります。一般的には、セミロングやロングタイプのジグが、マグロの興味を引きやすく人気です。
また、ジグのカラーも釣果に影響を与える要素の一つです。シルバー系や夜光塗料を使ったグロー系のジグは、深場や低光量下でも視認性が高く、マグロが見つけやすいカラーとしてよく選ばれます。こうしたカラーのジグをいくつか準備し、当日の海況やマグロの反応を見ながら使い分けると良い結果が得られるでしょう。
タックルのセットアップ方法
マグロジギングのタックルセットアップは、ターゲットのサイズや釣行エリアの特徴に応じて最適化することが重要です。まず、基本となるタックルの選択は、耐久性と強度が求められるため、ロッド、リール、ラインを慎重に組み合わせましょう。
ロッドは、300g以上のジグを操作できる6フィートクラスのものが一般的です。また、ロッドの選定では、スローピッチジャーク用やハイピッチ用など、釣り方に合わせたタイプを選びます。ファイト時の取り回しを良くするためにも、硬すぎず柔軟性を持たせたロッドが扱いやすいでしょう。
リールは300m以上のPEラインを巻けるモデルを選び、ドラグ性能も重視します。特にレバードラグリールは、ドラグ設定を細かく調整できるため、急な引きにも対応しやすくおすすめです。ただし、使い方を誤ると破損の原因になるため、釣行前に動作確認を行っておきましょう。
ラインはPE4~6号をメインにし、リーダーにはフロロカーボンを使って耐摩耗性を確保します。結束はPRノットやFGノットなど、強度を維持できる方法を用いて、ファイト中のラインブレイクを防ぎます。また、ジグの重さは300gから500gを目安に、潮の流れや水深に合わせて使い分けると効果的です。
釣果を上げるための注意点とポイント
マグロジギングで釣果を上げるためには、タックルや釣法だけでなく、状況に応じたポイントや注意点を押さえることが大切です。特に、フォール中のジグの動きや棚取りが釣果に直結するため、船長の指示をよく確認し、適切な棚でジグを操作しましょう。
まず、フォール中にマグロが反応しやすいように、アクションのリズムに「間」を加えると効果的です。ワンピッチジャークやスローピッチジャークで、ジグを止めるタイミングを作ることで、マグロのバイトを誘発しやすくなります。また、同じしゃくり方を繰り返すだけでなく、リズムやスピードに変化をつけると、マグロの捕食スイッチが入りやすくなります。
潮の流れが速い場合や水深が深い場所では、ジグをより重くしてスムーズに棚まで到達させることが大切です。特に、ドテラ流し(風や潮流に合わせて船を流しながら釣る方法)の場合、ジグが斜めに落ちやすくなるため、必要なラインを多めに出して、指定の棚に届くように調整します。
釣果を上げるためには、PEラインがどの水深にあるかを把握することも欠かせません。マーカー付きのPEラインを使用すると、棚を把握しやすくなり、効率的な釣りができます。さらに、ファイト中はラインブレイクを避けるために、ラインが船底に擦れないよう、ロッドを立てて対応することも重要です。
ジギング マグロ まとめ
- マグロジギングのシーズンは地域やマグロの種類によって異なる
- 主に11月から4月がマグロジギングのメインシーズンとなる
- シーズン初期は大型マグロが狙いやすく、後半は数釣りが楽しめる
- ビンチョウマグロやキハダマグロは安定して狙えるターゲット
- 規制強化によりクロマグロは釣行前に最新情報の確認が必要
- ジギングタックルは耐久性とパワーが重要な要素である
- ロッドは300g以上のジグに対応し、6フィートクラスが望ましい
- リールは300m以上のPEラインが巻ける、8000番台以上が推奨される
- PEラインは4号から6号程度が標準で、耐久性重視で選ぶべき
- リーダーはフロロカーボンの高強度なものが推奨される
- フックは太軸で、フロントとリアに1本ずつセッティングするのが効果的
- ジグは300g前後が基準で、潮流に応じて重さを調整する
- クロマグロにはセミロングやロングタイプのジグが適している
- マーカー付きPEラインは棚を把握しやすく効果的である
- フォール中のアクションとリズムの変化が釣果に影響する