エギングにおいて、スピニングロッドが主流とされていますが、近年ではエギング ベイト ロッドも注目されています。ベイトロッドを使用することで、より正確なキャストや操作性が向上し、特にピンポイントでのアプローチに優れた釣りが可能です。しかし、ベイトロッドを選ぶ際には、長さや硬さ、軽さといった複数の要素を考慮する必要があります。
この記事では、エギング ベイト ロッドの選び方や特徴を解説し、どのようなロッドが最適かを詳しくご紹介します。これからエギングを始める方や、ベイトロッドの導入を検討している方に向けて、わかりやすくポイントを押さえた内容となっています。
初心者にも扱いやすいロッドの選び方や、上級者向けのおすすめモデルも紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。
- エギング ベイト ロッドの選び方のポイントが理解できる
- エギングに適したベイトロッドの特徴がわかる
- エギング ベイトリールの選び方や重要な要素が理解できる
- 83と86のロッドの違いや適した使用場面がわかる
エギング ベイト ロッドの選び方と特徴
ベイトロッドの選び方
エギングでベイトロッドを使う際の選び方には、いくつかの重要なポイントがあります。エギングは特に感度や操作性が求められる釣りであり、ベイトロッドを選ぶ際にはその特徴を最大限に活かす必要があります。
まず、ロッドの長さです。ベイトロッドはスピニングロッドよりもやや短めに作られていることが多いですが、エギングに最適な長さを選ぶには釣り場やスタイルを考慮しましょう。例えば、足場が高い堤防や遠投が必要なフィールドでは、8フィート以上の長めのロッドが適しています。一方で、細かいアクションや操作性を重視するなら7フィート前後の短めのロッドが良いでしょう。
次に、ロッドの硬さも選定の鍵です。エギングは繊細な操作が要求されるため、硬すぎるロッドはイカのアタリを弾いてしまうことがあります。一般的にはML(ミディアムライト)やL(ライト)の硬さがエギングに向いており、季節や対象となるイカのサイズに応じて選ぶのが理想的です。
さらに、ロッドの軽さも重要な要素です。エギングは一日中ロッドを振り続けることが多い釣りですので、ロッド自体の重さがアングラーに大きな負担をかけます。軽量かつ高感度なロッドは、イカの微細なアタリも見逃さず、疲れにくいというメリットがあります。コストが少し高くなる場合もありますが、長時間の釣行では快適さが釣果に大きく影響します。
最後に、使うエギのサイズに適したロッドを選ぶことも大切です。標準的には2.5号から3.5号のエギが使用されるため、この範囲のエギをしっかり扱えるロッドを選ぶと良いでしょう。
ベイトリールの選び方
エギングで使用するベイトリールは、操作性や感度に優れたものを選ぶことが重要です。エギング特有のシャクリやフォールといった動作をスムーズに行うために、いくつかのポイントに注意して選びましょう。
まず、リールの自重に注目することが大切です。軽量なリールは操作性が良く、長時間の釣行でも疲れにくいです。エギングでは頻繁にロッドを動かし続けるため、リールが重いと腕への負担が増します。ベイトリールはスピニングリールと比べてやや重いものが多いですが、軽量モデルを選ぶことで快適に釣りを楽しめます。
次に、ギア比も選定のポイントです。ギア比が高いリールは、エギを素早く回収したり、フォール中のアタリを逃さずにすぐにアクションをつけたりする際に役立ちます。一般的に、エギングではハイギア(6.5:1以上)のリールが好まれますが、細かい操作性を重視する場合はミディアムギア(5.5:1前後)も検討してみると良いでしょう。
また、ドラグ性能も重視すべき要素です。エギングではイカがエギに抱きついた瞬間を逃さないために、スムーズなドラグが重要になります。高感度でありながら、しっかりとイカの引きをコントロールできるリールを選ぶと、バラシのリスクが減少します。
さらに、ラインの太さに適したスプールサイズを選ぶことも大切です。エギングではPEラインの細い号数(0.6号〜1.2号程度)を使うことが多いため、細いラインがスプールに巻き込まれにくく、バックラッシュが起こりにくいスプールデザインのリールを選ぶとトラブルが減ります。
これらのポイントを考慮して、エギングに最適なベイトリールを選ぶことが大切です。自分の釣りスタイルやフィールドに合ったリールを選び、快適な釣りを楽しんでください。
ロッド83と86どっちが良い?
エギングロッドを選ぶ際に「83」と「86」の長さで迷うことが多いですが、どちらが良いかは釣り方やフィールドによって変わります。それぞれの長さにメリットがあるため、自分の釣りスタイルに合ったロッドを選ぶことが大切です。
まず、83のエギングロッドは、操作性と携帯性に優れています。特に「ランガン」スタイル、つまり短時間で場所を移動しながらエギを投げる場合に非常に使いやすいです。83は短めのロッドなので、軽くて取り回しが良く、狙ったポイントにエギを正確にキャストしやすいという利点があります。初心者にも扱いやすく、操作に慣れていない人でも快適に釣りを楽しむことができるのが魅力です。
一方で、86のエギングロッドは、遠投性能が高く、他の釣り人と距離を競う場面で強みを発揮します。足場が高い堤防や、広範囲にエギを投げたい場合にはこの長さが適しています。また、ランガンをあまりしない、定点で長時間釣るスタイルの釣り人にとっては、86のロッドの長さがメリットとなり、より広い範囲をカバーすることが可能です。
結局のところ、ランガンスタイルが中心の釣りなら83、遠投や固定ポイントでの釣りなら86が向いているといえます。初めてエギングをする方には、扱いやすさから83がおすすめです。
エギングロッドはなぜ万能なのでしょうか?
エギングロッドが「万能ロッド」と呼ばれる理由には、エギング専用の設計が他の釣りにも適用できる点にあります。エギングは、アオリイカを狙う釣りですが、エギングロッドはそれ以外の釣りにも対応できる性能を備えています。
まず、感度の高さが大きな特徴です。エギングでは、イカのわずかなアタリを感じ取ることが重要ですが、この高感度なティップ(竿の先端部分)は、他の魚種を狙う釣りにも効果的です。例えば、堤防からのライトショアジギングやサビキ釣りでも、細かいアタリを察知する能力が求められますが、エギングロッドならそのニーズにも応えられます。
また、パワーと長さのバランスもエギングロッドの万能性に貢献しています。エギングロッドは、エギを遠くに投げるためのパワーがありつつも、しなやかで操作性が良い設計になっているため、他の釣りでも非常に扱いやすいです。これにより、ライトなルアーを使った釣りや、時には軽い仕掛けでのちょい投げにも適しています。
さらに、軽量設計のため、長時間の釣行でも疲れにくく、複数の釣りスタイルに柔軟に対応できる点が評価されています。軽量でありながら十分な強度を持つため、堤防や磯場での釣りでも安心して使用できます。
このように、高感度・操作性・パワーバランスの優れた設計が、エギング以外の釣りでも効果を発揮することから、エギングロッドは「万能ロッド」として人気を集めています。
飛距離の重要性について
ベイトエギングにおいて、飛距離は非常に重要な要素となります。特に遠くにいるイカを狙う場合、広い範囲を効率よく探るためには、飛距離を確保できることが求められます。ベイトリールの特性上、飛距離に制限があることが多いですが、それでもしっかりとした飛距離を出すことは可能です。
まず、飛距離が釣果に直結する場面があります。イカが岸から離れた場所にいる場合、遠くへエギをキャストできることで、イカが潜むスポットまでエギを届かせることができ、釣果が上がります。特に、プレッシャーがかかる人気の釣り場では、他のアングラーが攻めきれないポイントを探るために、飛距離は大きな武器となります。
また、風や潮流の影響を受けやすい環境では、飛距離が確保できることで狙ったポイントまで正確にエギを送り込むことが可能です。逆に、飛距離が短いと、風や潮に流されてエギが思った場所に届かないことがあり、結果的に効率的な釣りができなくなります。
一方で、ベイトタックルで飛距離を出すためには、スプールの軽量化やキャストの技術が必要です。慣れないうちはスピニングタックルよりも飛距離が出しにくいこともありますが、練習やタックル選び次第でカバーできます。ラインの太さや、エギの重さに合わせた調整も、飛距離向上に繋がります。
総じて、ベイトエギングでは飛距離を意識することで、釣果を大きく左右することがわかります。特に遠距離を狙う場面や、広範囲を探る際には、飛距離を重視したタックル選びが重要です。
ベイト化のメリット
エギングロッドをベイト化することで得られるメリットは、多くの釣りスタイルに新たな可能性をもたらします。エギングでは一般的にスピニングタックルが主流ですが、ベイトタックルを導入することで得られる利点も多いです。
まず、キャストの精度が高いことが挙げられます。ベイトタックルは、スピニングタックルと比べてキャストのコントロール性に優れているため、狙ったポイントにピンポイントでエギを投げ込むことが可能です。これにより、ストラクチャー周りや、狭い範囲にいるイカを正確に狙うことができ、釣果が上がることがあります。
次に、強いバットパワーです。ベイトロッドは通常、バット(ロッドの根元部分)の強さが際立っており、大型のイカが掛かったときにも力強く引き寄せることができます。大物とのファイトで主導権を握りやすく、しっかりと釣り上げることが可能です。
また、ラインの操作性の良さもベイトタックルのメリットです。クラッチを切ってラインを自由に送り出せるため、エギを自然に落とし込んだり、潮流に乗せたりする操作が非常にスムーズです。これにより、イカに違和感を与えず、ナチュラルな動きで誘うことができます。
ただし、ベイト化にはデメリットも存在します。スピニングタックルと比べてバックラッシュ(ラインがもつれるトラブル)が起こりやすく、慣れるまでは扱いが難しい点があります。また、専用のベイトエギングロッドは少ないため、適したロッドを探す手間があることも考慮する必要があります。
ベイト化の最大のメリットは、操作性と強度を活かしたアプローチが可能になることです。釣りの幅を広げ、さまざまな状況に対応できる釣り方を探求したい方にとって、エギングロッドのベイト化は大いに検討すべき選択肢です。
エギング ベイト ロッドの人気メーカーとモデル
エギングに適したベイトロッド おすすめ製品
エギングに適したベイトロッドを選ぶ際、どの製品が優れているかは重要なポイントです。ここでは、エギングに最適なベイトロッドのおすすめ製品を紹介します。これらのロッドは、キャストの精度や操作性、感度が高く評価されています。
まず、アブガルシア Salty Stage プロトタイプ シーバス (XSBC-842M)。このロッドは、8.4フィートの長さで遠投性能と操作性を両立しています。特に、シーバス用に設計されていますが、エギングにも非常に適しており、初心者から上級者まで幅広い層に人気です。Mパワーのブランクスは、しっかりした操作感を持ち、オールシーズンで使用可能です。
次に、シマノ フリーゲームXT (B76M)もおすすめの一つです。携帯性に優れたマルチピースロッドで、特に遠征や電車移動など、持ち運びの便利さを重視する方に最適です。長さが7.6フィートで、エギングにおいて操作性とキャスト性能をバランスよく提供してくれます。
また、ダイワ HRF AIR (86M/MHB)は、感度と操作性に優れたロッドとして知られています。長さが8.6フィートで、4.5号までのエギをストレスなくキャストできる設計です。大型のイカを狙う際にも、バットパワーが強く、しっかりと対応できるため、特に大物狙いのアングラーに人気です。
これらのロッドは、エギングに求められる感度と操作性を高い次元で実現しており、それぞれの特性を生かした釣りを楽しむことができます。自分の釣りスタイルに合わせて、最適なベイトロッドを選ぶことが釣果向上の鍵です。
ダイワのおすすめモデル
ダイワは釣り具業界で高い評価を受けており、エギングに適したベイトロッドも数多くラインナップしています。ここでは、ダイワの中でも特におすすめのエギングベイトロッドモデルを紹介します。
まず紹介するのが、ダイワ ラテオ ベイトモデル (89MLB)です。このロッドは、強度とバランスが優れたハイパフォーマンスモデルで、スピニングロッドにも匹敵する遠投性能を持ちます。長さが8.9フィートあり、4号のエギまでを軽快に扱えるので、広範囲をカバーしたいアングラーには最適です。また、MLパワーのブランクスはしなやかさと強さを兼ね備え、感度も良く、アオリイカの微細なアタリを確実に感じ取れます。
次におすすめするのは、ダイワ セブンハーフ (76MB)です。このモデルは操作性に優れた7.6フィートの長さで、ライトゲームからエギングまで幅広く対応します。特に、3〜4号のエギに最適で、小型の青物やロックフィッシュもターゲットにできるマルチルアーロッドとしても利用可能です。コンパクトに仕舞えるマルチピースタイプなので、携帯性も抜群です。
最後に、ダイワ HRF AIR (86M/MHB)もおすすめモデルの一つです。このロッドは、特に大型のイカを狙う際に非常に有利です。感度が非常に高く、アタリを逃さない設計となっており、太めのPEラインでもしっかりと操作できるバットパワーがあります。遠投性能も優れているため、広いエリアを攻める釣りに向いています。
ダイワのベイトロッドは、精度とパワーのバランスが取れており、エギングにおいても非常に高いパフォーマンスを発揮します。それぞれのモデルの特徴を理解し、自分のスタイルに合ったロッドを選ぶことで、エギングの楽しさがさらに広がるでしょう。
ベイトリール おすすめモデル
エギングで使用するベイトリールは、操作性と感度が非常に重要です。ここでは、エギングに適したベイトリールのおすすめモデルを紹介します。
まず、シマノ アンタレス DCは、エギングにおいて高性能なベイトリールの一つです。このリールは、デジタル制御ブレーキシステムを搭載しており、バックラッシュを極限まで防ぎつつ、遠投性能を最大限に引き出せるのが特徴です。特に細いPEラインを使用するエギングでは、このシステムが安定したキャスティングを可能にします。
次に、ダイワ シルバーウルフ SV TW PEスペシャル。このリールは、PEライン専用に設計されたモデルで、ラインの出し入れがスムーズで、フリーフォール中の感度も高いです。軽量で手に馴染むデザインが特徴で、繊細なアクションを必要とするエギングにはぴったりです。
また、アブガルシア Revo MGXもエギングにおすすめです。このモデルは超軽量設計で、長時間の釣行でも疲れにくいです。特に、ハイギアタイプは、素早い回収が可能で、テンポの速い釣りを好むアングラーに向いています。
これらのリールは、それぞれ異なる特性を持ちながらも、感度・操作性・飛距離のすべてに優れており、エギングに最適なパフォーマンスを発揮します。自分のスタイルやフィールドに合わせて、最適なモデルを選びましょう。
フィッシュマンの魅力
フィッシュマンのベイトロッドは、特にエギングにおいて多くのアングラーに支持されています。フィッシュマンのロッドが持つ独自の魅力について見ていきましょう。
まず、高い感度と操作性が最大の魅力です。フィッシュマンのロッドは、シャクリの動作に対する応答が非常に早く、イカがエギにアタックする瞬間を正確に感じ取ることができます。これにより、イカが抱いたタイミングを逃さず、素早くフッキングすることが可能です。さらに、ロッドのティップは繊細でありながら、全体的にしっかりとした強度があるため、操作感も抜群です。
次に、ベイトロッドの軽量設計もフィッシュマンの強みです。フィッシュマンは、長時間の釣りでも疲れにくいよう、軽量でバランスの良いロッドを作り上げています。この軽さはエギングにおいて特に有効で、連続したキャストやシャクリ動作でも負担が少なく、快適に釣りを楽しむことができます。
また、デザイン性もフィッシュマンならではの魅力です。洗練されたデザインと質感の高さが、他のロッドとは一線を画しています。釣り道具としてだけでなく、所有欲を満たしてくれる点もアングラーに人気の理由の一つです。
総じて、フィッシュマンのベイトロッドは、感度・操作性・デザイン性が高水準で揃っており、エギングにおける高いパフォーマンスを発揮します。特に、細やかなアクションや感度を求めるアングラーにとって、フィッシュマンは非常に魅力的な選択肢です。
ベイトエギングのデメリットと対策
ベイトエギングには多くの魅力がある一方で、いくつかのデメリットも存在します。ここでは、ベイトエギングのデメリットと、それに対する対策について説明します。
まず、バックラッシュのリスクです。ベイトリールはスピニングリールに比べてラインがもつれやすく、特に初心者にとっては扱いが難しいことがあります。風が強い日や、慣れていないキャストではバックラッシュが発生しやすく、釣りのテンポを崩す原因となります。これを防ぐためには、キャストの際にブレーキ設定をしっかり調整し、慣れるまで遠投よりも短めのキャストでコントロールを学ぶことが重要です。また、PEラインを使用する際は、強風時に無理に遠投しないことも大切です。
次に、遠投性能の差です。スピニングリールと比べて、ベイトリールは飛距離で劣ることがあります。広い範囲をカバーしたい場面では、スピニングタックルの方が有利です。この点については、軽量なPEラインや飛距離を重視したエギ、リールの設定を最適化することで改善できます。また、飛距離が求められない場所や、ピンポイントで狙う場所では、ベイトリールの高精度キャストを活かすことができます。
最後に、専用タックルの少なさが挙げられます。ベイトエギング専用のロッドやリールはスピニングと比べて種類が少なく、選択肢が限られます。しかし、シーバスロッドやライトゲーム用のベイトロッドを代用することで、十分にエギングを楽しむことが可能です。これにより、コストを抑えつつベイトエギングのメリットを活かせます。
ベイトエギングにはこれらのデメリットがあるものの、対策をしっかりと講じることで快適に楽しむことができます。バックラッシュや飛距離の問題に注意しつつ、適切なタックルを選ぶことで、エギングの新たな楽しみ方を見つけることができるでしょう。